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【包括:報告】令和4年度 第4回アクティブシニアの生きがい探し 『男の料理教室』
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2022年12月22日(木) 10:30~
<場 所> 野崎人権文化センター
<対 象> 65歳以上の男性
<内 容> 鯖の煮つけ(鯖の三枚おろし)
<参加費> 500円
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今年度4回目のアクティブシニアの生きがい探しは、生の真鯖1尾を3枚おろしにして煮付けまでする工程を学ぶ『男の料理教室』でした。
料理に興味のあるシニア男性10名が参加しました。
真鯖の旬は晩秋~2月頃といわれ、この時期は「寒鯖」と呼び、とても脂が乗って美味しいんです。
本日の講師、成林は大東市地域包括支援センターで社会福祉士として従事しており、日頃はスーツ姿なのですが、この日は調理白衣を身にまとい、さながら和食の調理人!
まずは、簡単な自己紹介から、調理工程の説明に。
包丁の握り方、何故そう握るのか..から始まり、鯖の捌き方の工程1つ1つを丁寧に説明する。
説明を聴きながら包丁捌きのイメージをしている参加者の姿もありました。
いざ!実践!!
緊張した面持ちで包丁を握り、手順を思い出しながら1つ1つ工程をすすめていく参加者。
参加者の様子を見ながら、サポートにも入る講師。
お腹を開いたら内臓と血合いを流水で綺麗にとる工程です。
皆さんとても几帳面!奇麗に血合いもとれていました。
さて、次は3枚降ろしとなるので包丁捌きが難しくなってきます。
「魚は捌いたことあるねん!」とおっしゃっていた参加者から、自分のやり方と違っていたようで質問があがりました。何故そうするのか、その合理的な理由を丁寧に説明すると「なるほど~!」と得心がいったようでした。他の参加者も説明を聞いて「なるほど‼」とより深い学びが得られたようでした。
魚を捌くのは初めてで難しいと苦戦していた方も上手にできていました。
次の工程は、捌いた切身の下処理です。
このまま煮付けにすると臭みが出るので『霜降り』という下処理をします。
熱湯に切身をくぐらせて冷水にとり、取り切れていなかった血合いなどをここでも奇麗にすることで、青魚特有の臭みを抑えることができます。
ここまで一緒に作業をしていると参加者の皆さんの間で和気藹々とコミュニケーションが増えてきました。
下処理の終わった切身を鍋に入れて火にかけていくのですが、ここで参加者の皆さんが驚いたことがありました。
それは、まずは水・酒・砂糖・みりん・生姜を入れて加熱すること、最初からは醤油を入れないことでした。
調味料を入れて、落し蓋をして煮立たせます。
※落し蓋の代わりは、アルミホイルやクッキングシートでも可。
煮付けている間に簡単にできる付け合わせの1品『白菜の浅漬け』を作って見せてくれました。
アレンジメニューの説明もしつつ、サクサクと作り上げて冷蔵庫に!
「これは簡単やから家で今晩にでもできるな~」と喜ぶ参加者の声が聞こえてきました。
煮立ったら、醬油とたまり醬油を入れて再び煮立たせます。
煮立ったら味見をしてみましょう。
この時、少し味が濃かったのでお酒を足して調整をし、蓋をとって煮詰めていきます。
完成です!
自分たちで作った鯖の煮付けを実食し、皆さん「美味しい!」とご満悦でした。
「今夜は、この煮付けをアテに一杯・・・」なんて声も聞こえてきました。
皆さんに満足していただけた『男の料理教室』
手を切る人もいなかったので安堵で終了することができました。
今回、講師を務めた大東市地域包括支援センターの社会福祉士である成林は、20歳の頃より7年間ほど飲食店で勤務しており、その間に京都から来られた料理人の下につき日本料理のいろはを学んだ。
今も日々自炊はしており、昼食も自分で作ったお弁当を毎日持参している。
Q. 今回の『男の料理教室』の講師を引き受けたのは何故ですか?
日頃、社会福祉士として高齢者の相談援助をしている自分が今回の『男の料理教室』の講師を引き受けたのは、男性に定年退職後の趣味を持ってほしい、また彼らの居場所をつくりたいと思ってのことです。
料理を通じて食に興味をもってもらい健康的な生活を送ってもらえたらと考えてのことでもありました。
また、丁度これから料理教室を開催していきたいとアクションを起こされた市民の方が居られるので、そちらの活動へ繋がる一歩となればとも思いました。
最後、参加者にお願いしたアンケートでは・・・
・講師の説明がとても丁寧でよかった。
・見本を見せてもらえて分かりやすい説明で楽しくできた。
・また料理に参加したい。
との多くの感想をいただきました。
また、地域活動にも興味を持ってもらえ、今後参加したいとの回答も多数ありました。
昨今、家に閉じこもっている高齢者が多いのですが、このような企画をきっかけに、地域で暮らすセカンドライフを楽しめる意欲的なアクティブシニアが増えていって欲しいですね。